2015年9月2日水曜日

いまだ色褪せない『法令解釈の常識』

第一人者ってのは、やっぱり違うなあ、と感じる一冊。

1952年から10年以上、内閣法制局長官を務め、戦後法制の最重要人物の一人であった方による、法令解釈の心得。
法令を運用する者として法令をどう読むべきか、特に行政関係者は読む価値がある。1950~1960年代の政府当局者らしい解釈、当局者らしい論理展開も多々見受けられるが、 法令解釈のあるべき姿と留意点を丁寧かつ明快に著しておられる。いまでも読み継がれている意味がよくわかる。
具体例として自衛隊法制についても触れておられるので、創設当時に当局者がどんな論理で展開していたのか、確認するためにご一読されるのも面白いかも。